外壁塗膜の膨れや剥がれが起こる原因は?対処法を解説
2023/04/07
外壁に膨れや剥がれがでてきたけど何が原因なのか、対処はどうすればよいのだろう、とお悩みではありませんか?
外壁塗膜の膨れや剥がれは、経年劣化による雨水の侵入や下地処理、乾燥が不十分などの塗装工程で問題がある場合が原因です。
しっかりと原因を調査して、再塗装で補修すれば、防水性も復活します。
この記事では、外壁塗膜の膨れや剥がれの原因と対処法を解説します。
外壁の膨れや剥がれにお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
外壁塗膜の膨れや剥がれの原因は5つ
外壁塗膜の膨れや剥がれは、大きく分けて、経年劣化と塗装行程の不備になります。
詳しく解説していきます。
1. 経年劣化による雨水の侵入
経年劣化による雨水の侵入も、膨れや剥がれの原因のひとつです。
経年劣化でひび割れなどがあった場合は、雨水がそこから侵入します。
日光によって外壁が暖められることで、侵入した雨水が水蒸気に変わります。
水蒸気が塗膜を内部から浮き上げてしまうことで、膨れや剥がれの原因となるのです。
2. 下地処理がしっかりできていなかった
2つ目は、下地処理がしっかりできていなかったことによるものです。
下地処理は必ず、高圧洗浄できれいに汚れを落としてから行います。
再塗装する際は、密着性を高めるために、ケレンという塗装面を研磨する作業があります。
この作業をしない、または雑な処理の仕方をしてしまうと、塗料の密着性が弱まり、剥がれる原因となります。
3. 乾燥がしっかりできていなかった
3つ目は、塗装時の乾燥がしっかりできていなかったことが原因です。
塗料を使う際は、メーカーによって乾燥時間が決められています。
乾燥時間をしっかりと守ることで、密着性が高まります。
しっかり乾燥しないと、水分が残り、のちに水蒸気となり膨れにつながります。
また、工期の短縮などや高温で無理やり温めることで、塗膜が定着せず膨れの原因にもつながります。
4. 材質に合った塗料を使用していない
4つ目は、材質に合った塗料を使用しなかったことが原因です。
使われている外壁材によって、使う塗料が変わります。
例えば、窯業系サイディングには弾性塗料は使用しません。
サイディングには、断熱材が組み込まれているため、熱を吸収しやすく、夏は高温になります。
高温になると、柔らかくなりすぎて膨れが発生しやすくなるためです。
このようなことから、材質によって向き不向きがあるため、用途にあった処理をする必要があるのです。
5. 塗装回数が足りていない
最後は、塗装回数が足りていないことで剥がれやすくなります。
基本的な塗装工程は、下塗り(下地処理)、中塗り、上塗りと合計3回行います。
この塗装行程を守っていないことで、塗膜の固定ができずに剥がれやすくなります。
塗料はメーカーによって、塗り回数が定められており、規定回数や規定量を守ることで密着性が高まるのです。
規定回数、規定量を守らないと、劣化が早まり、膨れや剥がれの不具合が発生します。
外壁塗膜の膨れや剥がれを放置するとどうなる?
膨れや剥がれを放置すると、防水性が落ちて、建物の耐久性が下がってしまいます。
防水機能が落ちるとどうなるのか、詳しく見ていきましょう。
防水機能が低下する
外壁塗膜の膨れや剥がれを放置すると、防水機能が低下し、耐久性が落ちます。
防水は建物の劣化を防ぐ大切な役割です。
膨れや剥がれの箇所から水が入り込み、外壁材の中に入り、雨漏りがおきます。
1か所でも雨漏りをゆるしてしまうと、そこから内部の建築材に伝わり、腐食につながるのです。腐食をしてしまうと、シロアリが発生する原因にもなります。
美観を損なう
外壁塗膜の膨れや剥がれを放置すると、美観を損ねます。
塗膜の防水性が落ちてくると、汚れが目立つようになります。
汚れが目立つようになると、あまりよいイメージではありません。
外壁塗膜の膨れや剥がれの対処法
膨れや剥がれたときの対処法としては、塗装で補修するしかありません。
軽微な場合は、膨らんだ箇所を除去し、その上から塗装して補修します。
劣化の箇所をしっかり調査をして、原因に合わせた補修が必要となります。
この作業は専門知識を必要としますので、プロに依頼するのがよいでしょう。
この程度だからよいかなと、自分で補修するのはおすすめしません。
洗浄や乾燥など、しっかりと行程を踏まなければいけないため、かえって膨れや剥がれを広げてしまう可能性があります。そのため、補修はしっかりと実績のある業者に依頼することをおすすめします。
まとめ
外壁塗膜の膨れや剥がれは劣化した箇所からの雨水の侵入や、下地処理や乾燥が不十分な場合によって起こります。
膨れや剥がれが起きたときは、自分で対処せずに、必ず塗装の専門業者に調査、補修をしてもらうようにしましょう。
膨れや剥がれを放置せずに、適切な対処法で大切な家を守っていきましょう。