塗装工事の事前準備で押さえるべきことは?プロが教えるチェックポイント!
2024/11/29
建物の外壁も、年月が経つうちに色あせたり雨だれの跡が目立つようになってきます。「そろそろ塗り替え時期かも?」と思いつつも、具体的にどのような準備と対策をしたらよいかお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
定期的な塗装メンテナンスは建物の美観を保つだけでなく、建物を長持ちさせます。本記事では、外壁塗装を検討する際に知っておきたい知識と事前準備、塗装工事を依頼して完成するまでの流れについてご紹介します。
塗装工事の事前準備とスムーズな工事依頼の流れ
塗装工事を検討する際に、まずはご自宅の外壁を時間を掛けてじっくり観察してみましょう。
その上で気になる点があれば専門工事業者に点検を依頼し、必要に応じて塗装メンテナンスを実施するべきです。
外壁の現状チェック
まずは目立つ変色や、コケやカビの発生はないか?という視点で建物全体の外観を確認します。部分的に色が変わっていたり、黒い筋が見られる部分には何らかの原因があるはずです。
気になる点があれば、近距離で表面の状態を確認してみましょう。
次のような症状が顕著に見られた場合には、専門工事業者に正式な点検を依頼することをおすすめします。
【外壁】ひび割れ、浮き、剥離、色あせ、雨だれ跡など
【軒天・破風板】反り、歪み、腐食、塗膜の剥離、雨漏りの形跡など
【鉄部】錆、塗膜の剥がれ、変形、歪みなど
不具合箇所は写真に記録しておくと、業者との打ち合わせの際に役立ちます。
専門業者に点検を依頼
ご自身でできる範囲でチェックした後、専門工事業者に点検を依頼することをおすすめします。
多くの建物を工事してきたプロの目は素人には気づかないような小さな不具合も見つけることができます。また、不具合の原因を特定した上で、適切な対策を提案してくれるでしょう。経験による将来的なリスクを予測し、建物を長持ちさせるための長期的な視点でのアドバイスを受けることも期待できます。
見積もり依頼と工事契約
専門工事業者の点検が終わったら、修繕工事の見積を提出してもらいましょう。複数の業者に点検を依頼して見積を比較してもよいでしょう。
見積もりを比較する際のポイントを次に挙げておきますので参考にしてください。
✅工事の範囲と施工部位
✅工法と塗料の提案
✅工事後に期待できる耐久年数
✅施工時期と工期
✅工事費用と支払い回数
信頼できる専門工事業者から予算に合った見積を得られた場合には、工事の契約へと進みます。
工事契約を結ぶ際には以下の点をよく確認しておきましょう。
※不具合の原因に対する根本的な対策がされているか
※周辺への影響を考慮した施工計画が立てられているか
※工事の保証期間と不具合が発生した際のアフターフォロー体制は明確か
塗装工事の開始
すべての準備が整ったら、いよいよ塗装工事の開始です!
塗装工事の具体的な流れは?
塗装工事の標準的な施工手順は次の通りです。
①足場組立
②外周部飛散防止シート張り
③高圧洗浄
④クラック補修・シーリング打ち替え
⑤養生作業
⑥下塗り
⑦中塗り
⑧上塗り
⑨養生撤去・足場解体
⑩完了検査
塗装工事の流れ①足場組立
工事の始まりは、建物全体を支える足場を組み立てることから始まります。この足場は、高所で安全に作業を行うために欠かせないものです。建物の大きさや形によって、組むのにかかる時間は異なりますが、半日から1日程度が目安です。
塗装工事の流れ②外周部飛散防止シート張り
高圧洗浄や塗装の際に、塗料が飛び散って周囲を汚してしまうのを防ぐため、建物全体をシートで覆います。まるで大きなお布団をかけるようなイメージです。シートはしっかりと固定して、風が吹いても飛ばされないように注意します。
塗装工事の流れ③高圧洗浄
高圧洗浄は塗料の密着性を高め、塗膜の耐久性を向上させる重要な工程です。高圧洗浄機を使って、外壁に付着した汚れやコケ、カビなどを強力な水圧で洗い落とします。
塗装工事の流れ④クラック補修・シーリング打ち替え
外壁にできたひび割れを丁寧に補修し、シーリング材で隙間を埋めます。これにより、雨水が建物の中に入ってくるのを防ぎ、建物を守ります。ひび割れを放置しておくと、雨漏りの原因になることもあるので、しっかりと補修することが大切です。
塗装工事の流れ⑤養生作業
塗装する部分以外の窓やドア、照明や換気フードなどを、マスキングテープやビニールシートで丁寧に覆います。これにより、塗料が飛び散って他の場所に付着してしまうのを防ぎます。まるで絵を描く前に紙をマスキングするようなイメージです。
塗装工事の流れ⑥下塗り
塗装の事前準備を終えたら、本塗装に入る前に下塗りをします。下塗りは仕上げ塗装の接着を高めて塗り厚さを確保するだけでなく、塗装の発色を良くしたり防カビや防錆効果を持たせる効果もあります。
下塗りはシーラー、プライマー、フィラーなどいくつかの呼び名がありますが、仕上げ塗装とは異なる成分を持つ塗料を使用することが一般的です。基材の材質と劣化度合い、仕上げ塗装の種類に応じて使い分けます。
塗装工事の流れ⑦中塗り
下塗りをした後に、仕上げ塗装の前段階として中塗り塗装を実施します。中塗りと上塗りでは同じ塗料を使用します。一度に多くの塗料を塗ると液だれや厚みのムラができやすいために、中塗り工程を挟んで二度塗り重ねる工程は重要です。
塗装工事の流れ⑧上塗り
中塗り後、既定の乾燥期間を置いた後に上塗りに入ります。
上塗りは完成後の見た目を決定づけるため、均一に平滑に塗装します。気温や湿度による塗料の発色やツヤの違いを避けるために、好天時に一気に仕上げるのがポイントです。
塗装工事の流れ⑨養生撤去・足場解体
塗装が完了したら、養生していた部分を全て取り除きます。その後、工事用の足場を解体して外観が見えるように復旧します。
塗装工事の流れ⑩完了検査・引き渡し
工事が完了した際には、必ずお客様の立ち会いのもとで仕上がりをチェックします。
その際には、見積で明示された材料と工法を守っているかについても写真記録の提出などの方法で確認するようにしましょう。
万が一不具合があった場合には、是正施工をした上での再検査となります。
塗装工事の事前準備はこれで安心!
外壁塗装の工事期間中は、生活に様々な影響が出てくる可能性もあります。
工事中でもトラブルなく快適に過ごせるように、以下に上げることを事前に準備しておきましょう。
塗装前の状態を写真に収める
工事前に家の外観と周辺の状況を写真に収めておきましょう。気になる傷や汚れなどは細かく撮影しておくと、後から確認する際に役立ちます。万が一、工事中に新たな問題が発生した場合には写真が証拠となることもあります。
外壁周辺のスペースを確保する
工事中は足場を組み高圧洗浄や塗装作業をするために一定のスペースを必要とします。そのため、外壁の近くに物を置かないようにしましょう。目安として外壁から1メートル以内は、作業スペースとして確保しておくとスムーズに進みます。
また、敷地内に大切にしているものがあれば、事前に業者に伝えておきましょう。特に壊れやすいものや高価なものは、安全な場所に移動するか、保護する方法を一緒に考えてもらうと安心です。
洗濯物の干し場所を確保する
外壁塗装工事中は、外に洗濯物を干すことが難しくなります。部屋干しできるスペースを確保しておきましょう。もし、部屋干しスペースがない場合は、コインランドリーを利用するなどの対策も検討しておくと良いでしょう。
車の移動場所を確保する
外壁の近くに車を停めている場合は、塗料の飛散による被害を防ぐためになるべく移動させましょう。移動が難しい場合は、塗料が付着しないようにカバーをかけるなどの対策を実施します。
近所挨拶をしてから着手する
塗装工事中は、騒音や振動、塗料の臭いなどでご近隣の皆様にご迷惑をおかけすることもあります。工事業者と共にご近所挨拶をして工事の日程や時間帯を事前に伝え、ご迷惑をおかけすることをお詫びするとともに、何か気になることがあればすぐに連絡してほしい旨を伝えておくとトラブルに発展しにくくなります。
千葉県市原市周辺での外壁塗装点検はヨネザワ装工へご相談ください
ヨネザワ装工は、千葉県市原市を中心に外壁や屋根の塗装工事を始めとする各種の塗装工事を請け負う専門工事店です。
建物の外装で気になる点がございましたら、お気軽にお声がけください!経験豊富な専門技術者が綿密な現地調査を実施した上で、お客様のご希望を汲み取った最適な修繕計画を立案し、経験に裏付けされた間違いない工法を提案させていただきます。塗装工事中もお客様に寄り添った、ストレスをお掛けしない施工を心掛けておりますのでご安心ください。