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ベランダやバルコニーのウレタン防水とは?役割やメンテナンス方法について

2024/10/29

建物のベランダやバルコニーの床には、屋根と同様に雨水を通さない高い防水性能が求められます。
何らかの原因で床の防水層が切れてしまうと階下への漏水事故につながってしまうだけではなく、気付かないうちに建物の構造材を腐食させてしまうこともあるため、定期的なメンテナンスが欠かせません。

そこで本記事では、ベランダやバルコニーの床のメンテナンスに多く使用される「ウレタン防水」について詳しく解説します。
大切な建物を長くお使いいただくために必須の情報ですので、ぜひ最後までお読みください。

ベランダやバルコニーに使用される防水の種類

ベランダやバルコニーに使用される防水工事には、次のいずれかの工法が採用されています。

・ウレタン防水
・FRP防水
・アスファルト防水
・シート防水

まずは建物にどの工法が採用され、その工法にどのようなメリット・デメリットがあるかを把握しておく必要があります。

ウレタン防水

ウレタン防水工事は複雑な形状の場所にも対応できるため、どんなベランダやバルコニーにも採用できる汎用性が高い工法です。新築時はもちろんですが、改修工事においても多く採用されています。
ウレタン防水は液状のウレタン樹脂を塗り重ねて硬化させるため、継ぎ目のない一体化した防水層を形成できることがメリットです。

ウレタン防水のメリット
工期が短く、比較的安価
柔軟性が高い
形状が複雑なベランダ・バルコニーにも施工が可能

ウレタン防水のデメリット
紫外線に弱い
耐摩耗性がやや低い

FRP防水

ベランダ防水塗装
FRP防水工事は、軽量で耐久性、耐衝撃性、耐摩耗性に優れている工法です。ガラス繊維を樹脂で固めた繊維強化プラスチックで防水層を形成します。

FRP防水のメリット
耐久性と耐摩耗性に優れる
強度が高い
衝撃に強い

FRP防水のデメリット
ウレタン防水に比べて高価
柔軟性が低く、建物の動きで亀裂が入ることがある

シート防水


厚手の塩ビ製の膜で防水層をつくるのがシート防水工法です。
一度に大きな面積を施工できるため、ビルの屋上など大規模な建物で良く採用されます。

シート防水のメリット
工期が短く、比較的安価
塩ビシートは工場生産品のため信頼性が高い

シート防水のデメリット
シートの継ぎ目が弱点になりやすい
複雑な形状のベランダやバルコニーには向かない

アスファルト防水


アスファルト防水は、道路の舗装などにも使用されるアスファルトの接着性を利用して防水層を形成する工法です。
非常に防水性能が高く耐久性にも優れており、マンションやビルの屋上防水に多く使用されています。
施工の際にトーチで炙って溶着させる必要があるため、施工時に火災のリスクがあり、木造の建物にはほとんど採用されません。

アスファルト防水のメリット
耐久性が最も高い
柔軟性がありひび割れしにくい
塩ビシートは工場生産品のため信頼性が高い

アスファルト防水のデメリット
施工に熟練の技術を要する
冬季の施工に向かない
施工時の臭気が強い

ウレタン防水工事の種類

防水塗装

ベランダやバルコニーの防水床を改修する際に、もっとも多く採用されるのがウレタン防水です。
ここでは、ウレタン防水の特徴と施工方法についてより詳しく解説します。

ウレタン防水の2つの工法

ウレタン防水工事には、大きく分けて「密着工法」と「絶縁工法」の2つの工法があります。
建物の状態防水層の劣化具合によって最適な工法は異なりますので、専門業者に相談することをおすすめします。

密着工法(メッシュ工法)

密着工法は、既存の下地の上にウレタン防水材を直接塗布し、防水層をつくる方法です。
防水層のひび割れを防ぐために、メッシュ状の繊維を合わせて塗り込みます。

メリット
コストが安く工期が短い
形状が複雑なベランダ・バルコニーにも施工が可能

デメリット
耐久性が低い
下地の状態に仕上がりが左右される

絶縁工法(通気緩衝工法)

絶縁工法はウレタン防水層と下地の間に絶縁シートを挟み込む構法で、コンディションの悪い下地でも対応可能なのが大きなメリットです。
絶縁シートが緩衝材となり、地震や乾燥収縮などによる建物の動きの影響を吸収するため、耐久性に優れています。

メリット
古い建物や状態の悪い下地でも対応可能
下地の動きを吸収するため耐久性が高い

デメリット
密着工法に比べてコストが高い
密着工法に比べて工期が長い

ウレタン防水の施工手順

ウレタン防水の2つの工法の施工手順をご紹介します。

密着工法の施工手順

①高圧洗浄
下地を高圧洗浄で良く洗い流し、防水層の密着性を高めます。

②下地補修(脆弱箇所の除去)
密着工法は下地のコンディションに仕上がりが大きく左右されますので、剥がれそうになっている古い防水層は、できる限り除去しておく必要があります。

③プライマー塗布
密着性をさらに高めるために、下地と防水層の接着を高めるプライマーを塗布します。

④メッシュ敷設
防水層の強度を増すために、ガラス繊維による補強布を敷き詰めます。

⑤ウレタン防水塗料塗布
ウレタン防水を塗布します。均一な仕上がりになるよう、一度に厚塗りせず何層かに分けて施工するのがポイントです。

⑥トップコート塗布
仕上げのトップコートを塗布します。ウレタン防水の意匠性を高めて紫外線から守る役割を果たします。

絶縁工法の施工手順

①高圧洗浄

②絶縁シート敷設
下地の上に被せるように絶縁シートを敷き詰めます。

③脱気筒設置
既存の防水層と新しい防水層は絶縁シートにより接着はしていません。その間に溜まった水蒸気を排出するために脱気筒を設置し、防水層の膨れを防止します。

④プライマー塗布
⑤ウレタン防水塗料塗布
⑥トップコート塗布

ウレタン防水の劣化症状とメンテナンス

ベランダやバルコニーの防水は、長年の風雨にさらされることで徐々に劣化し雨漏りの原因となります。
劣化を放置すると建物全体に深刻な影響を与える可能性があるため、定期的な点検とメンテナンスが重要です。

ウレタン防水が劣化するとどうなる?

①雨漏り
防水層にひび割れや剥がれが生じると、そこから雨水が浸入し、室内に雨漏りが発生します。

②建物構造の腐食
雨漏りにより、建物の構造材が腐食し、建物の強度が低下する恐れがあります。

③白アリ被害
湿気を帯びた木材は、白アリの格好の餌食となります。

上記のような被害が拡大すると、大規模な修繕が必要となり高額な費用がかかってしまいます。

劣化のサインを見逃さない!


防水層の劣化は、以下のサインで見つけることができます。
これらのサインを見つけた場合は、早急に専門業者に相談しましょう。

①表面の色あせ
防水層の表面が白っぽくなったり色が変わったりしたら、防水層を保護するトップコートの劣化が進んでいるサインです。

②水たまり
雨が降った後に水がなかなか引かなず水たまりができる症状が現われたら、防水層の膨れや浮きが発生していることが考えられます。

③コケやカビ
防水層の表面にコケやカビが生える状況は、上記の水たまりが定常化している証拠です。

④ひび割れ
防水層の劣化が進むと、表面にひび割れが入ります。この状況まで進行すると危険です。
直ちに専門工事業者に点検を依頼しましょう。

トップコートの塗り替えで防水層を守ろう!

トップコートは、防水層を紫外線から守り劣化を遅らせる重要な役割を果たします。
防水層の寿命を延ばすためには、定期的なトップコートの塗り替えが効果的です。防水層自体には10年程度の耐久性がありますが、5〜6年に一度トップコートを塗り替えるとさらに寿命が伸びるでしょう。
ベランダやバルコニーの床表面の色あせが見られたら、早期にトップコートのメンテナンスを実施しましょう。

千葉県市原市でのベランダやバルコニーのウレタン防水工事はヨネザワ装工へご依頼ください

ヨネザワ装工は、千葉県市原市を中心に外壁や屋根の塗装工事を始めとする各種塗装工事や防水工事を請け負う専門工事店です。
私たちのような地域密着型の職人直営店に直接ご依頼いただければ、リフォーム業者や建設会社の中間マージンを省き、本当に工事に必要な費用だけで施工することができます。その分、塗装や防水の性能アップに予算を掛けられますので、お客様も納得のご満足いただける仕上がりになります。

千葉県市原市周辺のエリアで塗装・防水工事をお考えの方は、ヨネザワ装工へお気軽にご依頼ください。熟練の職人がお客様に寄り添った提案と確かな施工品質を提供させていただきます。

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