職人直営店とハウスメーカーどちらがいい?外壁塗装を依頼する際の注意点
2023/09/26
建物の外壁塗装工事を依頼する際、複数の業者タイプから選択することができます。ハウスメーカー、地域の工務店、そして塗装の専門業者など、それぞれに特徴があります。
業者選びは慎重に行う必要があります。なぜなら、各業者タイプにはそれぞれ独自の長所と短所があるからです。
この記事では、外壁塗装の業者選びのポイントを解説します。特に、職人直営店とハウスメーカーの特徴を詳しく比較していきましょう。
ハウスメーカーの利用における長所と短所
ハウスメーカーは、全国展開する大規模な住宅建設会社で、テレビCMでもよく目にする存在です。多くは「○○ホーム」といった社名を持つ企業です。
以下では、外壁塗装をハウスメーカーに依頼した場合の利点と欠点を詳しく見ていきましょう。
大手ハウスメーカーを選ぶメリット
第一に、アクセスのしやすさが挙げられます。知名度が高く、連絡方法も明確です。
特に、そのハウスメーカーで家を建てた方にとっては、建物の詳細情報や設計図が保管されているため、工事がスムーズに進みやすいという利点があります。
さらに、プロジェクト管理が体系化されているため、工事の進行がスムーズです。個人事業主と異なり、データベース化された情報管理により、工事の詳細が確実に記録されています。
また、財務基盤が安定しているため、長期保証の信頼性が高いという特徴もあります。
大手ハウスメーカーのデメリット
一方で、注意すべき点もいくつかあります。最も大きな課題はコストの高さです。これは業務構造に起因しています。実は、ハウスメーカーに依頼しても、実作業は別の業者が行うことがほとんどです。
具体的には、ハウスメーカーは外部の専門業者に工事を委託します。
つまり、有名ハウスメーカーに依頼しても、実際の施工は比較的小規模な業者が担当することが一般的です。これは、ハウスメーカー自体に塗装の専門スタッフがいないためです。この仕組みにより、追加費用が発生します。
具体例を挙げると、200万円の工事費を支払った場合、ハウスメーカーは160万円で下請け業者に発注し、40万円を各種手数料として確保します。
さらに下請け業者は120万円で実際の工事を別業者に依頼することもあり、ここでも40万円が中間費用として発生します。
結果として、120万円相当の工事に200万円を支払うことになるのです。この価格差は、ハウスメーカーを選ぶ際の重要な検討事項となります。
職人直営店・自社施工店のメリット・デメリット
地域に根差した塗装工事を行う職人直営店や自社施工店について、依頼する際の利点と注意点を見ていきましょう。
職人直営店・自社施工店の主なメリット
最大の利点は「コストパフォーマンスの高さ」です。
直営店は工事を自社で完結させるため、中間マージンが発生せず、結果的にハウスメーカーと比べて数十万円程度の費用削減が可能です。
また、「施工担当者の透明性」も特徴です。誰が工事を担当するのか明確で、技術力も把握しやすいため、安心して依頼できます。
さらに、「要望への柔軟な対応」が可能です。施工者と直接コミュニケーションを取れるため、細かな希望も伝えやすく、工事内容の調整もスムーズです。
職人直営店・自社施工店のデメリット
一方で、いくつかの課題もあります。
まず「信頼できる業者の選定が困難」という点です。地域密着型のため情報が限られており、評判や実績の確認に時間がかかります。選定の際は、施工後の保証内容まで慎重に確認する必要があります。
また、「工期の柔軟性に制限」があります。職人の数が限られているため、特に需要の多い春秋シーズンは希望通りのスケジュールが組めないことがあります。
これに対しハウスメーカーは複数の協力会社を持つため、工期の調整が比較的容易です。厳密な納期が求められる場合は、ハウスメーカーの方が確実かもしれません。
その他の塗装業者の特徴
ハウスメーカーや職人直営店以外にも、外壁塗装を手がける業者がいます。それぞれの特徴を見ていきましょう。
工務店の場合
地域に根付いた小規模建築会社です。地元での評判や実績が分かりやすい利点はありますが、塗装は建築業務の一部に過ぎず、専門性に欠ける可能性があります。
また、自社で塗装職人を抱えていない場合は外注となり、コスト増加につながります。建物全体の管理を一括で任せたい場合を除き、塗装工事単体では推奨できません。
家電量販店・リフォーム会社の場合
近年、総合的なリフォームサービスの一環として外壁塗装も提供しています。キッチンや浴室のリフォーム、設備工事と同時進行できる利点があり、パッケージ割引も期待できます。
ただし、塗装の専門家ではないため、実作業は下請け業者に委託されます。職人の技術レベルが不透明で、中間コストも発生します。
訪問販売業者について
営業担当者が各戸を訪問し、外壁塗装を勧める業者です。消費者センターへの苦情が特に多く、トラブルの危険性が高いとされています。
不当な価格設定や施工品質の問題、さらには詐欺まがいの行為が報告されているため、依頼は避けることをお勧めします。
ハウスメーカーの選択が適している状況
一般的には職人直営店の方がコストパフォーマンスに優れていますが、状況によってはハウスメーカーを選ぶ方が賢明な判断となる場合があります。
以下のような状況では、ハウスメーカーの選択をご検討ください。
最も代表的なのは、長年のお付き合いがあるケースです。建築時からメンテナンスまで一貫してサポートを受けており、相互理解が深い関係が築けている場合は、継続してハウスメーカーに依頼することで安心感が得られます。
もう一つ重要なポイントは、建物に特殊な外壁材が使用されているケースです。その場合、ハウスメーカー独自の保証制度が適用されていることがあります。
このような特殊な保証が付帯している場合、他業者に工事を依頼すると保証が無効になるリスクがありますので、慎重な判断が必要です。
まとめ
外壁塗装工事を依頼する際には、主にハウスメーカーと職人直営店という2つの選択肢があり、それぞれの特徴を十分に理解した上で選択することが重要です。施工品質や保証内容、コストなど、様々な観点から比較検討する必要があります。
その際、予算を重視する場合や、細かな要望に柔軟に対応してもらいたい場合には職人直営店が最適な選択肢となります。中間マージンが発生しないため、コストを抑えながら高品質な施工を期待できます。
一方で、厳密な工期管理が必要な場合や、建物に特殊な仕様がある場合、さらには内装工事なども含めた総合的なリフォームを検討している場合には、豊富な実績と体系的な管理体制を持つハウスメーカーへの依頼がより適切でしょう。
外壁塗装は建物の価値を左右する重要な工事です。自身の状況や優先順位を明確にし、それに合った業者を慎重に選定することをお勧めします。
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