屋根塗装をするメリットは?屋根塗装の必要性や注意点を解説
2022/08/30
屋根にはスレート屋根やセメント瓦など塗装が必要なものと、瓦屋根など塗装の必要がない屋根材があります。特にスレート屋根は、新築から10年が経つと塗装によるメンテナンスが必要となり、屋根塗装を検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、屋根塗装にはどんな効果があるのか、屋根塗装の必要性なども踏まえて解説していきます。屋根塗装をお考え中の方は是非最後までご覧ください。
屋根塗装をするメリット
屋根塗装をすることによってどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。
遮熱性や断熱性の強化
塗料には、遮熱塗料や断熱塗料といった機能性を持つ塗料があり、これらを屋根に塗ることで室内温度を引き下げ、夏場や冬場などの過ごしにくい気温でも電力に頼らず快適な環境を創り出すことができます。蓮暖房のコストを抑えることで節電、省エネ効果も期待できます。少しでもご自宅を快適にしたいという方は遮熱や断熱機能のある塗料で屋根の塗り替えをしてみることをおすすめいたします。
サビの抑制
屋根の頂上である棟には棟板金が施工されています。
この屋根板金は金属製のため、雨風などの影響を受けてサビが発生してしまうことがあります。このサビを抑えるため、屋根塗装をする際は「ケレン」と呼ばれるやすりがけをおこない下地処理をしてからサビ止めを塗ります。これにより、サビの発生を防げるというわけです。
防水性を高める
屋根材に塗料を塗ることで、屋根材表面は塗膜に覆われあらゆる自然要因から屋根を守ります。水分もそのうちの一つで、水分による屋根材の劣化を塗膜により守ってくれているのです。
そのため、塗膜が劣化して剥げていたりすると十分な防水機能が発揮されず屋根材を傷めてしまいます。屋根塗装は、雨漏りリスク軽減にもつながるのです。
カビやコケの予防
塗料の中には、防カビ性、防藻性に優れたものがあり苔や藻、カビの発生を抑える効果があります。特に、山の近くや海沿いにある住居は湿気の影響を受けやすく、カビやコケが生えやすくなってしまいます。そのような条件下におかれるお家には屋根塗装は効果的と言えます。
屋根塗装の劣化の目安とタイミング
屋根塗装のタイミングとしては次のようなものが挙げられます。
スレート屋根
スレート屋根とは、メーカーによりカラーベストやコロニアルという名称で呼ばれる屋根材のことで、国内の住宅でもっとも一般的な屋根材普及率も高いです。
スレート屋根は新品の状態で既に塗装されていますが、新築から10年も経てば塗料が劣化し剥がれ落ちて防水性が弱まってしまいます。また、屋根材の保護機能が弱まることで割れや欠けも出てきてしまいます。屋根塗装の際は、このような破損もしっかり補修・交換いたしますのでスレート屋根のメンテナンスにぴったりです。
だいたい7~10年で塗膜が劣化し剥がれてしまうため、このタイミングでメンテナンスすることが重要です。
トタン屋根
安価で施工もしやすいことから幅広く使われているトタン屋根ですが、金属のため当然サビが発生してしまいます。サビを放置するとその部分から劣化や腐食が広がり、建物を傷めてしまう恐れがあります。
そのため、塗装の目安は少しでもサビの発声が見られたタイミングが一番良いでしょう。サビが広がってしまうと穴が開いてしまい、塗装だけでは対応しきれなくなってしまいます。
一番理想的なのは、サビがで始める前に塗り替えをおこなうことです。こうすることで大きな修繕も必要なく、低コストでトタンを長持ちさせることができます。
屋根用塗料の種類と効果
代表的な屋根用塗料には以下の4種類があります。
フッ素系
4種類の中で一番耐久性が高く寿命も長いことが特徴です。耐熱性や耐寒性、不燃性も兼ね揃えており、高性能のため価格は高めになりますが、15年の耐用年数があるため頻繁なメンテナンスの必要がありません。
シリコン系
住宅への採用率が最も高い塗料です。価格も手頃で耐久性や防汚性もあり、コストパフォーマンスに優れていることから人気の塗料です。
耐用年数の目安は約7~10年程度です。
ウレタン系
対摩擦性や光沢感に優れた塗料です。耐用年数は5~7年で価格も安価なことから、シリコン塗料が主流となるまでは人気のあった塗料です。
アクリル系
他の塗料と比べ最も安価で、かつ耐用年数も4~6年と短めです。耐久性が低いため強い紫外線に晒されたり雨が直接あたる屋根に使われることは滅多にありません。
屋根塗装をする際の注意点やポイント
納得のいく屋根塗装をするためにも、次のポイントをチェックしてみてください。
信頼できる業者の選び方
せっかくの屋根塗装、安心して任せられる業者に頼みたいですよね。しかし、塗装業界は悪徳業者も多く、手抜き工事の被害にあうお客様も少なくありません。そのため、信頼できる業者を見極めることが重要となってきます。
信頼できる業者を選ぶ際は、以下の点を満たしているか確認してみましょう。
・実績が豊富
・見積書の内容がわかりやすい
・様々な工事に対応している
・質問にわかりやすく回答してくれる
・職人やスタッフの対応が良い
・保証やアフターフォローが充実している
上記の他、リフォーム会社・外壁塗装業者によって取り扱っている塗料の種類やかかる費用が異なるので、比較しながら検討をすることが大切です。
外壁塗装と同じタイミングで行い費用を抑える
屋根と外壁は同じタイミングで劣化するため、別々にリフォームをするより両方同時に行う方が足場費用を抑えることができるのでお得です。屋根塗装をお考えの方は、まずは外壁も一緒に点検してもらうとよいでしょう。