外壁のチョーキング現象とは?原因とメンテナンス方法を解説
2023/06/03
多くの家の外壁に起こり得る「チョーキング」という現象をご存じでしょうか。チョーキングは外壁のメンテナンス時期を知らせるサインといえます。
外壁のチョーキング現象とは何か、その原因やメンテナンス方法についても詳しく解説します。
外壁のチョーキング現象とは
外壁のチョーキング現象とは、外壁に白いチョークのような粉が発生することで、白亜化現象ともいわれます。
外壁塗装の塗料に含まれている原料が太陽光の熱や紫外線、風雨で劣化することによっておこる現象で、壁を触ると手に粉が付着します。外壁に近いグレーやベージュ色の粉のこともあります。
外壁がレンガや樹脂系のサイディングボードといった無塗装のケースではチョーキング現象が起こらないこともありますが、ほとんどの外壁はそれ以外の塗装されているもので、チョーキング現象が起こる可能性のある外壁材です。
ただ、外壁にはホコリやゴミが付着していますので、手で触るとざらざらしたホコリのようなものが付着して、チョーキング現象かと思ってしまうことがあります。最近はよく黄砂が飛来するのでより紛らわしくなっています。「もしかして、チョーキング現象かな」「よく見分けがつかない」といった場合には、専門業者に見てもらった方がいいでしょう。
外壁のチョーキング現象が起こる原因
外壁のチョーキング現象が起こるのはなぜでしょうか。原因は大きく2つあります。
・経年による劣化
外壁塗装は太陽光の熱や紫外線、風雨で劣化します。塗料に含まれた樹脂、添加剤、顔料、などが劣化し、特に顔料が分離して表面に出てきます。
塗料のグレードや種類によって劣化の速さはそれぞれで、耐久年数や性質によって一概にはいえませんが、おおよそ10年から20年くらい経つと劣化すると思ってください。もちろん、同じ家でも東西南北の方角によって劣化の違いがでることもあります。一般的に南と西に面した外壁は直射日光と西日が強いので劣化が早まる傾向があります。お隣りの家との隣棟間が狭く日が差さないケースでは雨が当たる量も少なくなり、劣化は遅くなります。
家のロケーションにも大きく左右されます。たとえば海の近くで塩害が起こりやすいエリアや工場地帯、鉄道の線路の近くでは鉄分や異物が付着して劣化が早くなることもあります。
劣化が進むほど、触った時に手に着く粉の量が多くなる傾向があります。また、白っぽい色の塗料を使っている、つまり薄い色の外壁のほうが、グレーなどの濃い色の外壁よりも早くチョーキング現象が起こる傾向があります。
・施工時の問題
外壁の施工時に適切な施工が行われなかったり、不足していたりすることでチョーキング現象が起こることがあります。
不適切な施工方法の一例としては、たとえば塗料の調合などがうまく行われていなかったり、そもそも塗料が不足していたり、高圧洗浄の不備や乾燥ができていなかったり、とさまざまな原因が考えられます。
このような施工的な問題はケースとしてはかなり稀ですが、施工してから1年から2年と早い段階でチョーキング現象が起きた場合は可能性が高いと言えます。外壁塗装の保証期間内であれば無償で対応してもらえることもありますので、念のため外壁のチョーキング現象の定期的なチェックをおススメします。
外壁のチョーキング現象のメンテナンス方法
外壁のチョーキング現象が起こっていれば、外壁の塗料が劣化しており、外壁の性能が低下しているということになります。
外壁の塗料は外壁を守るために塗られているので、塗料が劣化すれば外壁そのものを傷めることになり、防水ができなくなれば雨漏りにも繋がっていきます。
外壁のチョーキング現象で付着した白い粉を落とすだけなら、自分で水をかけて落とすことは可能ですが、それだけでは外壁の劣化は進むだけですし、デッキブラシなどでこすってしまえば余計に傷めることにもなりかねません。
外壁のチョーキング現象をメンテナンスするためには、
- ・メンテナンスのタイミングの判断
- ・しっかりした塗装工事の施工
が必要です。
メンテナンスのタイミングの判断は、自分ではなかなか難しいものです。専門の塗装業者に相談するのがベストです。
専門の塗装業者であれば、
- ・チョーキング現象が発生しているか
- ・チョーキング現象が発生した原因はなにか
- ・チョーキング現象がどの程度進んでいるか
- ・チョーキング現象のメンテナンス=外壁塗装が必要かどうか
- ・チョーキング現象のメンテナンス=外壁塗装が必要なら、すぐになのか、もう少し先でも大丈夫なのか
といった判断ができます。これを自分で正確に判断することは容易ではありません。
さらに、チョーキング現象のメンテナンス=外壁塗装が必要であれば、費用がどのくらいかかるのか、見積金額を頼むこともできます。
外壁のチョーキング現象のメンテナンスが必要な場合、しっかりした塗装工事の施工が不可欠です。
高圧洗浄をした後に養生作業をし、塗装作業では下塗り〜中塗り~上塗りと、3回塗りをして外壁を塗装し直すことになります。ほとんどの場合は仮設足場が必要になりますし、適切な塗料の選択も必要ですので、自分で作業できるものではありません。
塗装工事をする際には、チョーキング現象以外にも外壁に起きている劣化を補修することが必要です。塗料の剥がれや色褪せ、ひび割れなども補修してもらいましょう。
また、サイディング張りやALCなどの場合、外壁材同士のジョイントにあたる目地に施工されているコーキングも劣化している可能性が高いため、チョーキング現象のメンテナンスで塗装工事の施工の際に併せて工事をするのがいいでしょう。それだけでなく、せっかく仮設足場をかけるのであれば、通常足場が必要な屋根や雨樋の工事やメンテナンスなどできることはセットで終わらせておく方が効率的です。
外壁のチョーキング現象を放置するとどうなるのか
ここまで見てきましたとおり、外壁のチョーキング現象は外壁の塗装が劣化している状態です。
外壁の塗料は外壁を守るために塗られており、特に外壁の防水性能が低下しているということになります。外壁のチョーキング現象が発生したら、その後自然と治っていくということはありません。劣化が進行するだけです。
しかし、ただちに生活に支障をきたすような事態が起こるわけではないため、あまり危機感を持ちにくいのが現実です。とはいえ、チョーキングを放置してしまうと、のちのち建物に深刻な影響がでることもあります。
塗料の防水性能が低下すると、外壁材そのものに雨水が染み込みますので、湿った状態でコケや藻が発生し、傷みが進み、ボロボロになっていきます。気が付いた時には外壁塗装でメンテナンスできない状態になり、外壁材ごと取り替えなくてはならなくなります。
コンクリート外壁やモルタル外壁でも、クラックと言われるひび割れが起こり、内部に雨水が浸水します。
放置しておくと、建物の構造に関わる柱や壁、コンクリートの鉄筋などを腐食させることになり、当然ながら雨漏りの原因になります。
外壁のチョーキング現象が起きたら、早めに専門の塗装業者へ相談し、被害が少ないうちにメンテナンスするのがベストです。
さいごに
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