外壁塗装が適した季節とは?市原市の気候から見た最適な塗装時期について
2023/12/28
外壁塗装を検討しているが、どの時期に行うのがいいか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
基本的には、一年中どの時期でも塗装工事は行えますが、日本には四季があるため、塗装に適した時期が存在します。
この記事では、外壁塗装に適した季節についてや、市原市の気候から見た最適な塗装の時期について解説します。
外壁塗装にふさわしくない季節は?
日本には四季があり、各季節にはそれぞれ特徴があります。それぞれ塗装工事に影響があるため、外壁塗装にふさわしくない季節も存在します。
まず、外壁塗装は屋外で行う工事のため、雨天や雪の日は作業ができません。
もし雨や雪が降っていると、その日は工事が休みになってしまうため、その分工期が延びてしまいます。
その結果、工事完了予定日をオーバーしてしまうこともあります。
雨の影響を受けやすい夏
外壁塗装にふさわしくない季節のひとつが夏です。
夏場は雨の影響を受けやすいため、工事ができないことが多く、工期が延長しがちになります。
一般的に、塗装は下塗り・中塗り・上塗りと3回重ね塗りをするのですが、どの工程においても塗料を十分に乾燥させる必要があります。
雨の日の場合は湿気が多く日差しがないため、乾燥が進まず、乾燥時間がより多く必要です。
特に6月〜7月の梅雨の時期は、塗装工事ができないわけではありませんが、雨の日が多く工事が進まず工期が長くなるため、外壁塗装にはふさわしくありません。
夏場の外壁塗装の注意点
夏場でも、梅雨が終わると日差しが強くなるため、塗料の乾燥に適した環境になります。
そのため、外壁塗装に適した気候に思えますが、塗装工事中は窓が開けられない点に注意が必要です。
塗装工事では、室内に塗料の臭いが入り込むのを防ぐため、基本的に窓は開けられません。
エアコンを使うことはできますが、塗装する場所によっては室外機に養生することもあるため、その場合はエアコンが使用できなくなります。
そのため、外壁塗装を依頼する際は、エアコンが使用できるかどうかも確認するようにしましょう。
寒さや雪の影響を受けやすい冬
外壁塗装にふさわしくないもう一つの季節が冬です。
冬は寒さや雪の影響があるため、塗装工事に適していません。
塗料は気温5℃未満、湿度が85%以上の環境では乾燥しづらいため、原則として塗装に着手しないと「建築工事標準仕様書・同解説 JASS18塗装工事」で定められています。
ただ、冬の場合でも気温が5℃を超える場合は塗装工事ができるため、地域によっては塗装工事ができる場合があります。
また、雪が多い地域は雪のために工期が延びるため、外壁塗装はできるだけ避けることをおすすめします。
特に、冬は寒さで塗料が乾燥しにくく、結露も発生しやすいため注意が必要です。
外壁塗装に最適な気温と湿度
ここからは、外壁塗装に最適な気温と湿度について解説します。
外壁塗装は、気温が5℃以上で湿度が85%未満の日に行うのが良いとされています。そのため、この条件に合うことが多い季節が、外壁塗装に最適な時期といえます。
この時期は、地域によって差がありますが、快適に過ごしやすく洗濯物が乾きやすい時期が、外壁塗装にも適していると考えるといいでしょう。
外壁塗装はできるだけ雨や雪が少ない時期を選び、窓が開けられないなどの不便もあるため、できるだけ短期間で終わらせるのがおすすめです。
外壁塗装に最適な時期は?
ここまで解説したように、外壁塗装に最適な時期は、雨や雪の心配が少なく天候が安定している季節です。
そのため、一年でこの条件を満たしている秋がおすすめです。
正確な時期については、地域によって差がありますが、一般的には10月〜11月が理想と言えます。
10月〜11月が外壁塗装のベストシーズンである理由
10月〜11月は、雨の日が少なく、気温や湿度が比較的安定しているため、外壁塗装のベストシーズンです。
工事が休みになる日も少なく、塗料もよく乾燥するため、予定通りの工期で塗装工事が完了します。
秋といえば9月も含まれますが、9月は台風が発生しやすいため、ベストシーズンとは言えません。
塗装工事中は、家全体を飛散防止シートでおおうため、日差しが入らず、窓を開けることもできません。
ベストシーズンに塗装をする最大のメリットは、工期が短くなる可能性が高い点です。
ただし、この時期は工事が混み合うため、希望どおりの日程で工事をするためには、早めに業者に相談するようにしましょう。
季節別のメリット・デメリット
ここでは、季節別のメリット・デメリットを紹介します。
【春】3月~5月
春は天候が比較的安定しているため、塗装工事に適した季節と言えます。
3月は地域によっては雪が残っていたり、気温が5℃を下回ることもありますが、それ以外の地域では塗装工事をおこなえます。
この時期は秋と同様に繁忙期になるため、塗装業者に早めに依頼するようにしましょう。
【夏】6月~8月
夏の6月〜8月は、塗装工事としては閑散期になります。
6月〜7月は梅雨のため工事が難しく、梅雨が終わってもすぐに台風が増える時期になるため、天候が安定しない時期です。
ただ、雨が降っていなければ、湿度が85%を超えることはないため、塗装工事はできますが、春や秋と比べると塗料の乾燥時間を長く取る必要があるため、工期が延びやすくなっています。
【秋】9月~11月
秋は塗装工事の繁忙期になります。
9月〜11月の中でも、9月は台風が多いため、それ以外の10月〜11月がベストシーズンです。
この時期は塗装工事に適していますが、工事が集中するため希望どおりの日程で工事ができない場合があります。
また、業者によっては1軒あたりの職人の人数を減らして対応していることがあり、結果的に工期が長くなる場合があるため、契約時には職人の人数を確認するようにしましょう。
【冬】12月~2月
12月~2月の冬の時期は、1年で最も塗装工事にふさわしくない季節です。
地域によっては、塗装工事ができる場所もありますが、基本的に最低気温が5℃を下回る場合は塗装ができません。
また、塗装できる日も限られていて、結露も起こりやすいため、塗料を乾燥させるには時間がかかります。
ただ、湿度が低く乾燥する時期でもあるため、地域によっては工事が可能です。
冬に塗装工事を検討している場合は、信頼できる地元の塗装業者に相談しましょう。
市原市の気候から見た最適な塗装時期について
ここでは、市原市の気候から見た最適な塗装時期について解説します。
まず、市原市の気候は温暖な沿岸部と寒冷な内陸部で異なるため、どちらに分類するのか確認しておくことが必要です。
内陸部は年間の寒暖差が大きく、標高の高い内陸部を中心に寒冷な地域です。一方で、夏は夏日を記録することが多くなっています。
沿岸部の場合は、一年を通じて温暖で過ごしやすい地域です。
降水量は比較的少なめで、全体としては穏やかで住みやすい気候と言えるでしょう。
そのため、塗装に適した時期についても、内陸部と沿岸部で異なります。
基本的には、春と秋が最適な時期であることは市原市でも変わりませんが、内陸部はベストな時期が短い傾向があります。
また、市原市の湿度は、6月から10月まで高い期間が続くため、この時期は外壁塗装には不向きです。
そのため、最適な塗装時期は春と秋と言えますが、内陸部はその期間が短く、沿岸部ではん長くなる傾向があります。
家庭の生活に合った時期を選ぶ
外壁塗装の工事は、塗装自体は音は出ませんが、足場の設置やばらしには大きな音が出てしまいます。
また、塗装する前に高圧洗浄機で洗浄をしますが、このときの音も気になる方が多くなっています。
そのため、家庭や近隣に受験生がいる場合などは、時期を配慮することをおすすめします。
他にも、工事中は外壁の周囲に足場を組み、全体を飛散防止シートでおおうため、自営業の方は、人の出入りが多い繁忙期は避けるようにしましょう。
塗装工事に適した季節はありますが、家庭の生活に合った時期を選ぶことも必要です。
外壁塗装期間中の生活について
外壁塗装の工事中の生活がどうなるかについて、不安に思う人も多いのではないでしょうか。
基本的に、外壁塗装は屋外の工事であるため、通常通りの生活ができます。
ただし、不便な点もいくつか存在します。
ここからは、外壁塗装中の生活の注意点について紹介します。
洗濯物が干せない
外壁塗装の工事中は足場を設置し、塗料などが飛散することがあるため、洗濯物は外に干せません。そのため、洗濯物は室内干しをする必要があります。
雨が多い時期の場合は、塗料も乾燥しにくいため工期が延長しやすいため、室内干しが面倒な場合は、工期が延びやすい雨の多い時期を避けるようにしましょう。
窓が開けられない
塗装工事中は、塗料の飛散や臭いが屋内に入り込むのを防ぐため、窓が開けられません。
そのため、換気は換気扇などで対応する必要があります。
もし石油ストーブを使っている場合は、寒い時期の工事は避けるほうがいいかもしれません。
騒音が発生する
塗装自体には騒音はありませんが、足場の設置や高圧洗浄中は、不快に感じる音が出てしまいます。
足場の設置や解体、高圧洗浄にかかる期間は、それぞれ半日~1日程度です。
また、騒音が発生する場合は、近隣の方にも迷惑がかかってしまいます。
施工前には、塗装工事によって迷惑がかかることを、近隣に理解してもらえるように業者が挨拶にうかがうのが一般的です。
外壁塗装期間中は家にいるべき?
外壁塗装の期間中、家に人がいるほうがいいか分からない方も多いのではないでしょうか。
基本的に、塗装工事で職人が自宅に入ることはないため、外出していても問題ありません。
ただし、空き巣などの被害を防ぐために、戸締りは念入りにしておきましょう。
また、留守中の工事でも安心できるように、職人がその日におこなった作業を記入して連絡するシステムを採用している業者もあります。
もし留守中に塗装工事をする場合は、帰宅後に自身で状態を確認して、気になる点はすぐに業者に問い合わせるようにしましょう。
まとめ
ここまで、外壁塗装に適した季節についてや、市原市の気候に最適な塗装時期について解説しました。
外壁塗装は寒く湿度が高い時期に不向きなため、気温が安定していて湿度が低い時期が適しています。
また、雨や雪の日は工事ができず、塗料が乾燥しにくいため工事に適していません。
そのため、外壁塗装の最適な季節は春や秋になります。
これは市原市でも基本的に変わりはありませんが、内陸部は寒暖差が激しいため、適した期間が短くなる傾向があります。
外壁塗装を依頼する際は、地域の気候に精通している地元の業者に依頼するといいでしょう。
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