初めての「ウッドデッキ」塗装によるメンテナンス方法とは?
2024/04/05
ウッドデッキは、常に直射日光と風雨にさらされているため、定期的なメンテナンスが必須です。
特に天然の木材で作ったウッドデッキは、塗装だけで木材を保護しているため、ほかの建材よりもメンテナンスの頻度が多くなります。
ウッドデッキの塗装の頻度は3年から5年とされています。
塗装をしていないとウッドデッキはすぐに腐ってしまうため、塗装のタイミングを逃さないことが、ウッドデッキを長持ちさせるコツです。
塗装によるメンテナンスが必要なウッドデッキとは
ウッドデッキは様々な建材により作られています。
大まかには、無垢の木材で作られたウッドデッキと人工木材で作られたウッドデッキに分けられます。
このうち、人工木材とは、樹脂に木片を混ぜて作られたものなので、塗装は必要ありません。
塗装が必要なのは、無垢の木材で作られたウッドデッキです。
無垢の木材で作られたウッドデッキも、木材の種類により、ソフトウッドとハードウッドに分けられます。
ソフトウッド(針葉樹)
ソフトウッド(針葉樹)は、やわらかく加工しやすい木材です。素人でものこぎりで切断できる固さなのでDIYでも作れます。
その反面、耐久性に劣るため、塗装によるメンテナンスの頻度が多くなります。
代表的な木材は、杉材、桧材、SPF材、サイプレス、サーモウッド材、ウエスタンレッドシダー材、カリフォルニア・レッドウッド材などです。
最近では、アセチル化処理により耐久性を高めた「アコヤ」という木材も登場しています。
ハードウッド(広葉樹)
ハードウッド(広葉樹)は、木の繊維が非常に細かく密になっており、固く加工が難しい木材です。水中に入れると沈んでしまうほどの重さと密度があります。その分、耐久性も高く、塗装無しでも何十年も持つと言われています。
代表的なのは、ウリン、アマゾンジャラ、イペ、セランガンバツです。
ハードウッドは塗装しなくてもよい。(そもそも、塗装しても塗料が浸透しない)と言われることもありますが、塗装したほうが長持ちする点はソフトウッドと同じです。ハードウッド専用の塗料もありますから、検討してください。
この記事では主にソフトウッドで作られたウッドデッキを想定して塗装によるメンテナンス方法を紹介します。
ウッドデッキの塗装によるメンテナンスサイクルは3年から5年
無垢の木材はそのまま屋外に放置すると、やがて腐ってしまいます。
ウッドデッキでも無塗装のまま放置した場合は、直射日光や風雨に晒されて、急速に劣化し、やがて腐ってしまうものです。柱・束材もシロアリの被害を受けることがあります。
これを防ぐためには、ウッドデッキを塗装によって保護する必要があります。
ウッドデッキを施工した時は、塗装を行っているのが一般的ですが、この塗料も、屋外では長持ちするわけではなく、3年から5年も経過すると木材を保護する機能が失われてしまいます。
木材が腐食した後では、塗装ではなく、木材そのものの交換が必要です。全体の腐食がひどい場合は、ウッドデッキをすべて撤去して作り直すといった工事が必要になってしまいます。
塗装によるメンテナンスサイクルのタイミングを逃さないことが、ウッドデッキを長持ちさせるポイントになります。
ウッドデッキの塗装を検討すべきタイミング
直射日光や風雨の影響を最も受けるのは、床材やフェンスの部分です。
日々、観察して次のような兆候が表れたら、ウッドデッキの塗装を検討すべきです。
ウッドデッキが色あせてきた
ウッドデッキは歳月を経ると色あせて、やがて白銀化していきます。この白銀化した木材の風情を楽しむのもウッドデッキの魅力と言われることもあります。
しかし、この白銀化を楽しむことができるのは、原則としてウリンなどに代表されるハードウッドたけです。ハードウッドならば白銀化しても、十分な強度を保てますが、ソフトウッドの場合は、白銀化は劣化が相当進んだ状態で、木材も脆く壊れやすくなってしまいます。
このような段階まで進まないうちに、塗装を行い木材を保護することが大切です。
ウッドデッキの塗装が剥がれてきた
ウッドデッキの塗料としては、木材に浸透させる浸透タイプと、木材を塗料で覆ってしまう造膜タイプがあります。
このうち、造膜タイプの塗料を塗っている場合は、歳月を経ると塗装が剥がれてきます。
塗装が剥がれると木材が直接、紫外線や雨水にさらされる状態になり、劣化が急速に進んでしまうため、早期に再塗装する必要があります。
苔や藻が目立つようになった
ウッドデッキは、定期的に水で洗い流すことで汚れを落とし、苔や藻の繁殖を防ぐことが長持ちさせるためのポイントです。
しかし、歳月を経るにつれて、苔や藻の繁殖がひどくなり落ちにくくなることもあります。
このような状態になった場合は、塗料が木材を保護する機能を失っていて、木材が水分を吸い込んでいる状態になっています。
このまま放置した場合は腐食につながってしまうため、早期のメンテナンスが必要です。
シロアリの被害を受けている
ウッドデッキを施工した当初は、シロアリの被害を防止するために、防虫効果のある塗料を塗ることがあります。しかし、この塗料の効果も3年から5年程度で失われてしまうため、気づかないうちに、シロアリの被害を受けていたという事態になることもあるわけです。
特に、地面に近い柱や束材はシロアリの被害を受けやすいので、定期的に観察して、シロアリが目に付くようでしたら、ウッドデッキの再塗装も検討すべきです。
ウッドデッキが深刻なシロアリ被害を受けてしまうと、シロアリが母屋にも入り込んでしまう可能性があるため、注意が必要です。
ウッドデッキのメンテナンスに使う塗料
ウッドデッキの塗装に使える塗料は、木材に浸透させる浸透タイプと、木材を塗料で覆ってしまう造膜タイプの2種類があります。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
浸透タイプの塗料
浸透タイプの塗料は、木材の表面に塗膜を形成しないため、木目を楽しむことができます。
ウッドデッキに手で触れた時も、木材の肌触りを感じることができます。
その反面、塗料の保護機能が失われる時間も短いため、頻繁に塗装しなければなりません。おおよそ3年ごとに塗装が必要になると考えましょう。
造膜タイプの塗料
造膜タイプの塗料を塗った場合、木材の表面は塗膜で覆われてしまうため、木目を生かすことはできません。ウッドデッキに手で触れた時も木材の肌触りは感じられません。
その分、塗料の保護機能は高いですし、塗膜が剥がれてきたら、再塗装のタイミングであると気づきやすいメリットがあります。
油性・水性の違い
塗料には、油性塗料と水性塗料があります。
油性塗料は、有機溶剤の塗料で、塗装時の臭いはきついですが、耐久性が高めの塗料です。
水性塗料は、文字通り、水を主な成分とする塗料で、塗装時の臭いはそれほどきつくありません。ただ、耐久性は油性塗料に比べて劣るとされています。
屋外で使う塗料は油性塗料。屋内で使う塗料は水性塗料。という使い分けが一般的になされています。
そのため、ウッドデッキには油性塗料を使うのが常識と考える方も多いと思いますが、水性塗料でも屋外で利用できるタイプの物があります。
ご家族に小さなお子様がいる場合やペットがいる場合は、できれば油性塗料は避けて、水性塗料を使った方が安全性が高いです。
なお、元の塗料に油性塗料が用いられている場合は、再塗装時に水性塗料は使えません。(元の塗料が水性塗料なら油性塗料と水性塗料のどちらでも利用できます)
ウッドデッキの塗装工程
ウッドデッキを塗装する手順は、プロの塗装業者がやる場合でもDIYでやる場合でも同じです。ウッドデッキの塗装工程を確認していきましょう。
1、ウッドデッキの洗浄
ウッドデッキをきれいに洗うことからスタートします。
洗浄というと高圧洗浄機を使うイメージがあるかと思いますが、高圧洗浄機を使った場合、木材を痛めてしまう可能性もあります。
ウッドデッキに使われている木材の種類や劣化の状況などを考慮しながら、高圧洗浄機以外にも、雑巾やデッキブラシを用いた水洗いにより汚れを落とすこともあります。
洗浄後は、十分に乾燥させます。木材の乾燥には長い時間がかかるため、乾燥した時期で晴れの日が続く時に行うのがポイントです。
外壁塗装においても高圧洗浄は重要な工程です。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
2、ウッドデッキの下地調整
サンドペーパーを使って、ウッドデッキの表面を薄く研磨します。
なぜ、このような作業が必要なのかと疑問に思うかもしれませんが、下地調整を行わないと、新しい塗料をうまく塗れない上に、仕上がりが凸凹になってしまうためです。特に、元の塗料が造膜タイプの場合は、塗膜を完全に取り除く必要があります。
また、下地調整の段階で、劣化した木材がある場合はその部分だけ交換することもあります。
ケレン作業と呼ばれる工程です。塗装工事には総じてケレン作業が重要視されます。
3、ウッドデッキ周囲の養生
養生とは、塗料が付いては困る部分にビニールを被せて、塗料が付かないように保護する作業です。
ウッドデッキの場合、母屋の窓や外壁と接していることが多いため、その部分を重点的に養生します。
また、庭の芝生や植木、花なども必要に応じて養生します。
4、ウッドデッキの塗装作業
ウッドデッキの塗装は、下塗り、中塗り、上塗りの3回行うのが一般的です。
下塗りは木材と塗料の接着性を高めるための工程です。中塗り、上塗りで、本命の塗料を2度塗ります。
ウッドデッキを塗る際は、表面だけでなく、デッキ同士の隙間、ウッドデッキの裏側や柱、束の部分も丁寧に塗ります。目立たないところこそ、劣化に気付きにくいため、丁寧に塗装することがウッドデッキを長持ちさせるポイントです。
5、ウッドデッキの塗装完工
ウッドデッキに塗り残しがない事を確認して完工となります。
全体の工期は短くても3日。長い場合は5日程度かかります。その期間、晴天が続いていれば、うまく塗装することができます。
ウッドデッキの塗装はDIYでやるべきか、プロの塗装業者に依頼すべきか
ウッドデッキは一般に高所での作業は必要ないため、一般の方でも、上記で紹介した手順を守れば、DIYで施工することもできます。家族総出で、ウッドデッキの塗装を行うのもよい思い出作りになるでしょう。
ただ、木材の劣化状況が分かりにくく、塗装よりも木材の交換が必要であることに気付かないこともあります。
また、細かい仕上がりは、プロに頼んだ方が満足いく結果になりますし、面積が広い場合もご自身でやるのは大変だと思います。
そのような場合は、プロの塗装業者にご依頼ください。
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